聖刻の里

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【語学】気ままに学ぶフランス語PART1-2:フランス語の読み方について

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どうもLibraです。

 

 今回は前回のフランス語PART1-1で書ききれなかった内容の続きです。引き続きフランス語の読み方と発音ルールを解説していきます。

 前回の内容(PART1-1)のリンクも貼っときます。

scarlet09libra.hatenablog.com

 

【目次】

 

リエゾン(liaison)

 リエゾンとは フランス語の発音ルールの一つで、語末に付いている発音されない子音の直後に、母音が続く場合に連音になる現象のことです。

dix euros
【ディズロ】
10ユーロ 「dix」「euro」はそれぞれ単体の場合「ディス」「ウーロ」と発音しますが、連続する場合はリエゾンを起こし、「ディズロ」と発音します。

 

アンシェヌマン(enchaînement)

  アンシェヌマンは、語末に付いている発音される子音と、それに続く母音から始まる単語の母音が連続して発音される現象のことです。

Il est
【イレ】
それは 「Il」「est」はそれぞれ単体の場合「イル」「エ」と発音しますが、連続する場合はアンシェヌマンを起こし、「イレ」と発音します。

 

エリジオン(élision)

 エリジオンは、語末が母音である単語と母音で始まる単語が連続する場合、最初の単語の語末の母音をアポストロフィで省略し、一つの単語のように表すことです。エリジオンを起こす単語は決まっていて、変化のパターンとその例を下記の表にまとめたので参考にしてみてください。

 英語にもエリジオン(らしきもの)があり「it is → it's」のように表せますよね。英語の場合はエリジオンを使う/使わないはどちらでも良い場合が多いですが、フランス語の場合はエリジオンを用いて母音を省略することがほとんどです。リエゾンアンシェヌマンもそうですが、現代フランス語では母音が連続することを避ける傾向が強いためですね。

je → j' Je aimeJ'aime【ジェム】 ~が好き
ce → c' Ce est → C'est【セ】 これは
de → d' raison de être → raison d'être
【レイゾンデイト】
存在理由
le → l' le hôtel → l'hôtel【ロテル】 ホテル
la → l' la histoire → l'histoire【リストワール】 歴史
me → m' Je me appelle → Je m'appelle【ジュマペル】 私の名前は
ne → n' Je ne ai pas → Je n'ai pas【ジュネパ】 私は~ない
que → qu' Que est-ce que → Qu'est-ce que【ケスク】 ~は何
se → s' se ouvrir → s'ouvrir【スヴリール】 開く
si → s' si il vous plaît → s'il vous plaît
【スィルヴプレ】
お願いします
te → t' Je te aime → Je t'aime【ジュテム】 愛してる

 

読み方のルール

hは発音しない

 PART1-1でもちょくちょく書いてましたが、フランス語では「h」を発音しません。このような無音の「h」のことをアッシュ・ミュエ(h muet)といいます。

 しかし中には発音上無視されるにもかかわらず、子音が存在するかのように発音される「h」があります。このような有音の「h」のことをアッシュ・アスピレ(h aspiré)といいます。フランス語を扱う辞書ではこの有音のhを区別できるよう、単語の頭に「†」のマークが付いています。

アッシュ・ミュエ l'histoire
【リストワール】
歴史
アッシュ・アスピレ la hasche
【ラ・アッシュ】

 

単語の最後のeは発音しない

 語末にくっついている「e」は発音しません。

Bonne soirée
【ボン ソワレ】
良い晩を

 

 余談ですが「Bonne soirée」という表現は厳密にいうと日本語にはありません。これは夕方から夜(深夜より早い時間帯)に使用する「良い夕方をお過ごしください!」という意味の言葉であり、日本語における「おやすみ」とは少し意味合いが異なります。日本語でのおやすみ、すなわち寝る直前に使うおやすみの表現をフランス語では「Bonne nuit【ボンヌニュイ】」と言います。

 

単語の最後の子音は発音しないことが多い

 語末の子音は発音しないことが多いですが、例外として「c」「r」「f」「l」は発音することがあります。「careful !」という有名な覚え方があります。

alphabet
【アルファべ】
アルファベット
neuf【ヌフ】 9

 

さいごに

 案の定、結構なボリュームになったのでPART1は2つに分けて正解でした。これでフランス語の基本的な読み方と発音のルールは解説したと思います。PART1-1と1-2の内容を読むだけでもフランス語の見え方はガラッと変わるのではないでしょうか。フランス語はまるで暗号のような側面があり、読み方を知らない人にとってはちんぷんかんぷんですからね。

 さて、読み方と発音ルールがわかったところで次回の気ままに学ぶフランス語は、基本表現を覚える回になります。基礎的な単語力を強化できれば一気にフランス語ができるようになったと錯覚できると思いますのでお楽しみに。

 

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