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【語学】気ままに学ぶフランス語PART1-1:フランス語の発音ルールとアルファベットについて

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どうもLibraです。

 

 突然ですが新シリーズ「気ままに学ぶフランス語」を始めますヽ(*^ω^*)ノ。私自身はフランス語ペラペラでもフランスに在住経験があるわけでもないですが、趣味でフランス語を勉強していて、その学習記録をブログとしてシェアしていこうと思います。フランス語を勉強している(興味がある)方々に少しでも役に立てれば幸いです。

 今回のテーマは、フランス語の簡単な発音ルールの解説とアルファベットです。

 

【目次】

  

フランス語のアルファベット 

アルファべ

 フランス語のアルファベットは英語と全く同じです。フランス語でアルファベットの綴りは「Alphabet」で、「アルファべ」と読みます。

 アルファべの他に「合字」というものがあり、フランス語で使われる合字は「Æ/æ」「Œ/œ」です。それぞれ「」「」の発音を表します(厳密にいうと「エ」「ウ」とは少し違いますが、頻出する字ではないので最初は深く考えなくてもいいでしょう)。

A B C D E F G H I J K
a b c d e f g h i j k
エフ ジェ アッシュ
L M N O P Q R S T U V
l m n o p q r s t u v
エル エム エヌ キュ エール エス ヴェ
W X Y Z
w x y z
ドゥヴルヴェ イクス イグレック ゼッド

 

綴り字記号

 フランス語には上記のアルファベット以外に、 綴り字記号というものがあります。アクセント記号のように見えるものもありますが、(英語のような)強く発音せよ!という意味の記号ではなく、同音異義語や読み方の区別のために使われます。アクサン・テギュ、アクサン・グラーヴ、アクサン・スィルコンフレックスはまとめてアクサン記号とも呼ばれます。

 綴り字記号の種類と簡単な使用例をまとめてみました。ただし、発音の例外も多く深掘りすると結構ややこしいので、現状は簡単に理解しておく程度でいいでしょう。

accent aigu
(アクサン・テギュ)
é été【エテ】
accent grave
(アクサン・グラーヴ)
è mère【メール】
à là【ラ】 そこに、ここに
ù où【ウ】 どこで、どこへ
accent circonflexe
(アクサン・スィルコンフレックス)
â château
【シャトー】
ê tête【テットゥ】
î dîner【ディネ】 夕食
ô hôtel【オテル】 ホテル
û flûte
【フリュートゥ】
フルート
tréma
(トレマ)
ë Noël【ノエル】 クリスマス
ï maïs【マイス】 トウモロコシ
ü Saül【サウル】 サウル(人名)
cédille
(セディーユ)
ç français
【フランセ】
フランス語
フランス人

 

accent aigu (アクサン・テギュ)

 アクサン記号の中で最も出現頻度が高く、「é 」は「エ」と発音します。本来、「e」は「ア」「エ」や発音しなかったりと、多くの読み方がありますが(漢字に似てますね)、 「e」の上にアクサン・テギュをつけて「é」とすることで、読み方を「エ」に固定化する役割を担っています。

 

accent grave(アクサン・グラーヴ)

  発音については、「à」「ù」はアクサン記号のない「a」「u」と同じです。「è」は(多少の例外はありますが)「エー」と伸ばすように発音することが多いです。

 「à」と「ù」の発音が変わらないならこの記号は何のためについてるの?と思われたかもしれません。当然意味もなく付いているわけではなく、こいつらは同音異義語の区別に使われます。例えば、「もしくは」という意味の「ou」と、「どこ」という意味の「où」は、発音は同じですがアクサン記号がついているかどうかで意味は全く変わってきます。

 

accent circonflexe(アクサン・スィルコンフレックス)

 「ê」の発音はほぼアクサン・テギュと同じ、そのほかに関しても通常の「a」「i」「o」「u」の発音とほぼ同じです。ただし、アクサン・テギュのように発音を固定化する場合もあれば、アクサン・グラーヴのように同音異義語の区別に使われる場合もあり、発音のルールにパターンがないため少し難しいです(英語のように綴りと発音を暗記する方がいいでしょう)。

 ここでアクサン・スィルコンフレックスを使う背景の話をしましょう。昔のフランス語では「s」を用いていた単語がありましたが、時代の流れとともに「s」の部分を読まなくなり、その結果、綴りからも消えていきました。「s」を消したことをわかるようにするため、母音にアクサン・スィルコンフレックスをつけるようになったのです。動詞であれば、その活用形を見てみると原型にはない「s」が出現したりするので、探してみると面白いかもしれません。

 

tréma(トレマ)

  フランス語では2つ以上の母音が合わさって1つの母音を示す複母音というものがあります(あとで詳しく説明します)。トレマをつけると、複母音をバラバラにして別々に読みなさい!という意味になります。

 例えば、「俳句」をフランス語では「haïku」と書きますが、「haiku」と書いてしまうと、「ai」はフランス語で「エ」と発音するので「エク」となってしまいます(フランス語ではhを発音しない)。トレマをつけて「ai」をバラバラに読むことで「haïku」は「アイク」と読めるわけですね。

 ちなみに、トレマは「前の母音とバラバラに読んでくれ」という意味なので、普通は複母音の最後にくっついています。

 

cédille(セディーユ)

 「サ行」の発音を表します。簡単ですね。

 

最後にそれぞれの発音をまとめてみましたので確認しておきましょう。

accent aigu
(アクサン・テギュ)
é
accent grave
(アクサン・グラーヴ)
è エー
à aと同じ
ù uと同じ
accent circonflexe
(アクサン・スィルコンフレックス)
â aと同じ
ê éと同じ
î iと同じ
ô oと同じ
û uと同じ
tréma
(トレマ)
ë 前の母音とバラバラに読む
ï
ü
cédille
(セディーユ)
ç サ行

 

 

母音と子音の発音

母音

 フランス語の母音は下記の6個に加えて、複母音が5個、鼻母音が5個、半母音が3個あります。それぞれ見ていきましょう。

a 【ア】 avril【アブリル】 4月
e 【ウ】 demain【ドゥマン】 明日
【エ】 aimer【エメ】 好む
無音 samedi【サムディ】 土曜日
i 【イ】 il【イル】 彼は
o 【オ】 onze【オンズ】 11
u 【ユ】 université
【ユニヴェルスィテ】
大学
y 【イ】 y【イ】 そこで

 

複母音

 2つ以上の母音が連続してできる母音を複母音といいます。それぞれ読み方が決まっているのでまとめて覚えてしまいましょう。

ai 【エ】 saison【セゾン】 季節
ei Eiffel【エッフェル】 エッフェル
au 【オ】 restaurant
【レストラン】
レストラン
eau beaucoup【ボークー】 とても
ou 【ウ】 oui【ウイ】 はい
oi 【オワ】 trois【トロワ】 3
eu 【ウ】 Europe【ウーロップ】 ヨーロッパ
œu œuvre【ウーブル】 作品

 

鼻母音

 フランス語の特徴的な母音ですが、幸い日本語にも鼻母音が存在するため、日本人にとって発音するのは比較的容易です。こちらも読み方を覚えてしまいましょう。

an 【アン】 blanc【ブラン】 白い
am jambe【ジャンブ】
en enfant【アンファン】 子供
em ensemble
【アンサンブル】
一緒に
in 【アン】 Chopinショパン ショパン
im simple【サンプル】 簡単な
ain pain【パン】 パン
ein plein【プラン】 いっぱいの
un 【アン】 lundi【ランディ】 月曜日
um parfum【パルファン】 香水
on 【オン】 long【ロン】 長い
om compagnon
【コンパニョン】
仲間
ien 【イヤン】 client【クリヤン】 顧客

 

半母音

 フランス語には二重母音がありません(二重母音とは英語の「ice」の「アイ」のような異なる母音が連続して一つの音節を成すもの)。二重母音になり得る綴りが登場した場合、フランス語では連続する母音の一部のみが母音として残り、それ以外は子音として発音されます。

 半母音としては3つの発音がありますが、今回はその3つに加えて頻出する「子音 + ill」「oi/oy」の合計5つの発音を見ていきます。

ou + 母音 【ワァ行】 ouest【ウェストゥ】 西
u + 母音 【ユァ行】 nuit【ニュイ】
i + 母音 【ユ】 piano【ピヤノ】 ピアノ
母音 + il/ill soleil【ソレイユ】 太陽
子音 + ill 【イユ】 famille【ファミーユ】 家族
oi 【ワ】 trois【トロワ】 3
oy voyage
【ヴワイヤージュ】
旅行

 

子音

 子音の発音は以下の通りです。 

b バ行 bonjour
【ボンジュール】
こんにちは
c サ行 chambre
【シャンブル】
部屋
カ行 café【カフェ】 コーヒー
d ダ行 deux【ドゥ】 2
f ファ行 fleur【フルール】
g ジャ行 page【パージュ】 ページ
ガ行 gare【ギャール】
h 発音しない histoire
【イストワール】
歴史
j ジャ行 Japon【ジャポン】 日本
k カ行 parking【パーキング】 駐車場
l ラ行 livre【リーブル】
m マ行 mer【メール】
n ナ行 noir【ノワール 黒い
p パ行 pays【ペイ】
q カ行 quatre【キャトル】 4
r ラ行 rouge【ルージュ】
s ザ行 saison【セゾン】 季節
サ行 soir【ソワール】 夕方
t タ行 table【ターブル】 テーブル
v ヴァ行 vin【ヴァン】 ワイン
w ヴァ行 wagon【ヴァゴン】 車両
ワ行 whisky【ウイスキー ウイスキー
x エクス texte【テクスト】 テキスト
dix【ディス】 10
z ザ行 jazz【ジャズ】 ジャズ

 

複合子音

 英語やドイツ語と同じくフランス語にも複合子音(特定の子音が連続することで別の音になる)があります。しかし英語やドイツ語とは読み方が異なるので、これも覚えてしまいましょう。

ch シャ行 chocolat
【ショコラ】
チョコレート
gn ニャ行 champagne
シャンパーニュ
シャンパ
ph ファ行 photo【フォト】 写真
th タ行 thé【テ】 お茶

 

 

さいごに

 本当はパート1でアルファベットと発音、簡単な読み方のルールとリエゾンアンシェヌマン、エリジョンといった内容を書きたかったのですが、アルファベットと発音の解説の時点で結構なボリュームになってしまったので、今回はここまでにしておこうかなと思います。

 パート1は1-1と1-2で2分割し、1-2では今回説明できなかった読み方のルールと、リエゾンアンシェヌマン、エリジョンについて書いていこうと思います。

 フランス語は読み方のルールが多く最初は大変ですが、一度ルールを覚えてしまえば(英語に比べれば)例外が少なく、スムーズに読めるようになると思うので共に頑張りましょう(=゚ω゚)ノ

 

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